Arxcs Magazine Vol.148「人としての成長。チームを第一優先に」

【名前】浦崎 晶立
【経歴】興國高校→周南公立大学(元徳山大学)

高校時代について

-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

高校の時に燃え尽きていたということがあったのですが、今まで関わってくれた指導者や家族を思い浮かべると、まだ喜んでいる姿を見せてあげたいと思いました。

自分が活躍して全国大会に出るという夢を諦めきれなかったので大学でもサッカーを続けようと思いました。

-周南公立大学を選んだ経緯を教えてください。

高校の時にお世話になっていた指導者が山口県出身の方で、その指導者の元でBチームのキャプテンとして活動していました。

その方から周南公立大学に行った方がよりサッカーに集中できると聞き、遊ぶ所もないのでサッカーに専念できるし、活躍したいなら周南公立大学に行けと言われました。

自分としても迷っていた時期だったので、すぐに決めました。

本人提供

大学サッカーについて

-入学してからのギャップはありましたか?

練習会に呼ばれた時にいた指導者の方が、僕が入部したタイミングで居なくなっていることに1番驚きました。

入ってみると、監督と見たことのない指導者の方がいてビックリしている中でコロナが流行り、授業もなければサッカーの活動もない状況になってしまいました。

前期の間は地元で自主練をするしかなく、大学サッカーのイメージを掴めないまま入ってしまったので、そこに1番ギャップを感じました。

-そのギャップを通じて新たにチャレンジしたことはありますか?

入ってすぐに自粛になり、自主練をする場所が限られていました。その期間に自分の課題を見つめ直すことができました。

大学生はガタイも大きいですし、その中でどれだけ通用する選手になれるかを考えた時に体格やフィジカル、運動量がまだまだ足りていないと感じました。

自分の家の周りは坂道が多いので、そこをひたすら走って足腰を鍛え、体力もつけるといった自粛期間を送っていました。

-入部して成長を感じたことを教えてください。

1番成長したと感じる部分は人柄だと思います。人間性の部分ですごく大人になったと感じています。

入った当初は周りのプレーや自分のプレーにイライラして、ストレートに言ってしまうタイプでした。

ただ、指導者からお前は中心選手になるから、周りを見た声かけや冷静な判断ができるようにならないとダメだと言われました。

そのような部分はプレーにも影響するので自分でも変えないといけないと感じ、練習中の発言やみんなから認めてもらえる立ち振る舞いを意識してキャプテンになったので、人間性や発言の面はとても変わったと思います。

-人間性が成長したと思うきっかけはありましたか?

今はもういないのですが、監督とは別で指導者の方が1人いました。歳も近くて、プライベートや内面の所もアドバイスをくれていました。

新シーズンがスタートする時に今年の目標を書いて提出することになり、コメントをつけてもらって返された内容が刺さりました。

お前はもっと周りを観て冷静な判断ができるタイプだと信じているし、中心選手なりみんなを鼓舞して良いチームを作り上げてほしいという内容でした。

それがすごく自分を変えられるきっかけになり、今でもベットの所に貼っています。

-主将になった経緯を教えてください。

1年生の時から学年の中でリーダーシップを発揮して活動する立場に置かれていたので、学年の中でキャプテンのような存在でいました。

4年生になった時に周りからもお前しかいないという風に言ってもらえたので、自分からやりますと立候補しました。

-キャプテンとして難しさはありますか?

キャプテンはチームの中心であって、自分だけのことを考えたら良いわけではないことをすごく考えています。

チームの状況や仲間のコンディションなどを観ないといけないですし、そういうのを見極める洞察力が難しいと思っています。

チームの課題を練習に取り入れたいと考えていて、自分だけになってしまう時期もありましたが、チームを優先しないといけないと思うようになりました。なので、チームの課題を解決したり1人ひとりを観察することはすごく大変だと思っています。

大学サッカーの良さや魅力を教えてください。

大学サッカーは小さい時からサッカーをしてきた人がたくさんいて、キャリアや経験を積んできた人が多いです。

吸収する部分が多くて、自分の成長に繋がると大学サッカーを通じて感じています。

高校サッカーで終わっていたら高校までの間でしか経験できなかったことや吸収できなかったことがありますが、大学サッカーでは大人になっていく中で吸収できるものがとても多いと思います。

本人提供

これからについて

-今後のキャリアについて教えてください。

サッカーをせずに就職するという選択をし、内定を頂いた企業で大阪で働くことになっています。

サッカーをしたかった思いもありますが、これまで高いお金をかけてくれた親に早く恩返しがしたいと思っているので就職しようと考えました。

ー最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

大学サッカーでは学べる機会が多く挫折しやすい環境ではありますが、腐らずに自分のためやチームのためになることをして、後悔の無いように大学サッカーを終わらせてほしいなと思います。

ー本日はありがとうございました。
(この記事は2023年8月2日にインタビューさせていただいたもの掲載しています。)

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