【名前】塩澤 玲央
【経歴】桐生第一高校→IPU環太平洋大学
高校時代について
-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。
正直、高校でサッカーは終わりにしようと考えていました。
指導者になりたいと思っていたので、そっちの道に行こうとしていました。
でも、大学サッカーを経験してない人に子どもが教わったら説得力が欠けるなと思いました。
なので、大学サッカーを経験してから、指導者になろうと思い、大学サッカーを選びました。
-IPU環太平洋大学を選んだ経緯を教えてください。
関東では専修大学と関東学院大学を受けましたが、結果はダメでした。
そこで、IPUはGKコーチ、環境面、30名以上のキーパーと全ての面で魅力を感じました。
1番は環境で、決めましたね。
大学サッカーについて
ー入学してからのギャップはありましたか?
地方に初めて来ましたが、関東とはまた違ったサッカー雰囲気を感じました。
今まで、関東リーグで揉まれてきたこともあり、思っていた印象とは全く違いましたね。
中国リーグでは、関東に比べるとチーム数が少ないです。
そういったところは、他チームとの競争は少ないと感じました。
ー入部して成長を感じたことはありますか?
大学生なので、自由な時間が多かったです。
その中で、空き時間をどういった使い方をするのかが重要だなと感じるようになりました。
自分は将来的にコーチになりたいというのがあったので、空き時間に自分が行った練習を自分の言葉でまとめるということをしていました。
あとは、他の練習メニューの動画を見たりなどをしていました。
-大学サッカーを通して苦しかったこと、どう乗り越えたかを教えてください。
1年目はベンチに1度も入れませんでした。
紅白戦なども自分だけ入れなかったりするときがありました。
それを経験して、2年目はフルタイムで出ることができました。
フルタイム出たことによってトップチームに戻れたと思っています。
1年目は試合に出れず、ベンチにも入れませんでしたが、諦めることなく、練習を続けていたから、2年目は出れるようになったのかなと思います。
-途中で大学サッカーを引退し、指導者の道に進んだ経緯を教えてください。
大学1年生の時に膝を手術し、3年の夏にも同じ箇所を手術をしました。
3年生の時には、手術しないとジョギングですら痛みが伴う状況でした。
その時にサッカーを引退することを決めました。
手術後に1度復帰はしたのですが、思うように体が動かせないなどの、歯がゆさが残ったり、自主練した次の日には影響が出たりもしていました。
試合にも出れず、サブの状態だったのもありました。
それなら、早めに指導者の道に行って、色々な知識を学んだほうがいいと考え、プレーヤーとしての引退を決めました。
-指導者になって、変化はありましたか?
今年に入って、まだ現場に立たなかった日がないです。
それも、4つのチームの指導を行っています。
その4つのチームは活動している場所もバラバラなので、休む日がありません。
指導者になってから、指導者の大変さを学びました。
プレーヤーでは感じることのできなった大変さが今は身に染みてわかるようになってきました。
高校では練習映像を毎日とっているので、それを編集して、高校生に送ったりを毎日しています。
常に大変ですが、やりがいのほうが強いです。
-指導者の魅力を教えてください。
小学生はとくにですが、1つ教えたらすぐに改善されて、目に見えるようにプレーが良くなります。
自分が伝えたことによって、その子のプレーが良くなって、その子が褒められたりすると、嬉しくなります。
今は小学生、高校生、大学生を教えていますが、その年代によって伝え方は工夫しています。
特に小学生は、言葉だけでなく、自分がお手本としてやってみることが多いです。
それでもできない子もいるので、大変ではありますが、どういった言葉を選ぶか、どのように伝えるかなどを考えるのは面白いです。
ー大学サッカーの良さ、魅力を教えてください。
ピッチには立てませんでしたが、プロと戦える機会は大学生にはあるので、大学からプロになったら即戦力で戦える選手が多いと思います。
そういう舞台でサッカーができたというのは、楽しかったです。
これからについて
-今後のキャリアについて教えてください。
1番の目標としては、プロの選手を育てることです。
プロになれなかったので、育てる側として、自分の指導した子がプロになることが理想です。
そのためには、大学卒業から3年以内にJの育成を学ばないといけないと考えています。
そこから5、6年以内にプロのゴールキーパーを育てたいなというのがあります。
-最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。
1回きりしか大学4年間はありません。
自分が決めた道を信じて進んで、最終的に正しかったと思えるような行動をしてほしいです。
行動次第で、その時の決断が良かったと思えるか、ダメだったと思えるかが変わってくると思います。
なので、後悔の無い選択をしてほしいなと思います。
ー本日はありがとうございました。
(この記事は2023年5月26日にインタビューさせていただいたもの掲載しています。)