Arxcs Magazine Vol.098 「学び続ける。より進化するために」

【名前】中村 蒼
【経歴】広島大学
【実績】2022、2023 デンソーカップ 中国選抜

高校時代について

-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

サッカーがするのが好き、それだけですね。

高校の時は、サッカーに打ち込んでいました。

卒業後は、これがしたい、という明確なものは特にありませんでしたが、大学では文武両道をするというのを決めていました。

大学に入ってからやりたいことを見つけようと思っていて、それがサッカーというスポーツでした。

-広島大学に進学した経緯を教えてください。

高校2年生の時に、選手権の全国大会に出場しました。

高校3年生ではケガをしてしまい、試合には出れませんでした。

それでも、今までサッカーしかしてこなかったので、関東でチャレンジしたいという想いがありました。

しかし、現状、試合には出れていなかったので、推薦はなかなかもらえませんでした。

正直、高校3年生の時がサッカーやめるタイミングなのかなとも思っていました。

そんな中で、広島大学の監督から、高校の監督に誰かいないかと電話がありました。

その時の僕からしたら、大学に進学して、出場機会が欲しいし、学業もちゃんとやれる、さらに、人工芝でも練習ができるという最高の環境でした。

自分にとっていい刺激になるなと感じたので、受験しました。

本人提供

大学サッカーについて

ー入学してからのギャップはありましたか?

サッカー面、人間性、マネージメントの部分でギャップを感じました。

マネージメントの部分では、高校の時はスタッフの方が全部やってくれていましたが、大学では選手が全部やっていたので、そこは大きなギャップでした。

プレーできるのはあたりまえじゃないんだなと強く感じました。

サッカー面では、サッカー観に驚きました。

広島大学は、戦術、戦略が多いです。

今までの僕は感覚でサッカーをやってきたので、戦術を覚えたりなど、慣れるのに時間がかかりました。

人間性では、考え方に驚きました。

高校時代はパッションが大事だったり、感覚でプレーしていましたが、広島大学の選手は頭で考えて、それをすぐに発言することがとても多いです。

僕自身、気持ちだったりが重要だと思っていたので、その時に、自分の言語化能力が全然ないんだなと感じました。

高校では「感じてくれよ」という感じでしたが、大学では、なんでこういう意図なのかを伝えるので、そこに苦労しました。

-入部して成長を感じたことを教えてください。

戦術理解と自己理解の2つです。

技術とフィジカルは高校の時にやってきて、自信はありました。

自分で言うのもなんですが、そこそこ上手い選手でした。

そこに戦術などが加味されると、上手い選手からいい選手に変わってきたと感じます。

自分の良さと欠点を理解したことで、すごい成長スピードが上がったと感じます。

大学に入って、他己評価が大事だなと感じました。

広島大学はよく発言するので、自分の良さが何で、何が足りないのかを理解できるようになりました。

高校の時はそれすらも考えてこなかったので、成長したと感じます。

-DENSOカップに行って感じたことはありますか?

サッカー面だと、最低限、球際とハードワークと切り替えがあります。

自分はその逆で、技術が先走るタイプでした。

確かに、上手いとはなるんですけど、ハードワークだったりが本来土台になる部分で、そういう選手が求められているなと感じました。

プロ内定選手も何人かいるんですけど、その土台があったうえで技術があるというのを感じました。

僕の中で大きな刺激でした。

中国選抜ではゲームキャプテンをやらせてもらいました。

そこで、チームを引っ張る難しさだったり、責任感を感じました。

ー大学サッカーの良さ、魅力を教えてください。

プロに近いのは魅力だと思います。

高校と大学では強度のギャップが大きいです。

スピード感なども1段階上がっていて、大人のサッカーを体感できることができます。

プロ内定選手も色々な地域にいるので、そこでもプロのレベルを体感できるのは良さだと思います。

練習試合でも、スカウトの人も見に来てたりするので、チャンスが近くにあるのは、大学サッカーの魅力だと思います。

もう1つは、貢献の仕方が多種多様なところがとても魅力だと思います。

サッカー選手から学生コーチに移る人がいたり、サッカーで活躍するという前提があったうえで、裏方の仕事でも貢献できるというのは良さだと思います。

チームとしても、自分がいることでいい影響になるし、個人としても将来的にいい経験になると思います。

本人提供

これからについて

-今後のキャリアについて教えてください。

近い目標と10年後の目標があります。

プロになることと、何か起業するというその2つがあります。

プロはJ3以上で飯を食べるのを目標にしています。

そのためには今年の全国大会で活躍することと、DENSOカップで活躍することがカギになると考えています。

もし、プロになれなかったら海外でサッカーをしたいと考えています。

若いうちに動きたいというのもありますし、新しい環境でチャレンジしたいというのがあります。

なので、チーム探しだったり、トライアウトなど、個人的に動いていきたいと思っています。

起業については憧れの段階ですけど、最終的にはしたいと考えています。

-最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

大学4年間はあっという間です。

暇な時間が多くて、遊んだり、昼寝をすると思うけど、本気で目指すものがあるなら、ちゃんと自分に目を向けてほしいです。

逆算して、行動したら道は広がると思うし、自分はその最中です。

頑張ります。

目標と目的を持って日々過ごしてほしいと思います。

まだ3年生ですが、4年間はあっという間なので、時間を有効に使うためにも、目標と目的をもって挑戦したほうがいいなと思います。

大学生は、一言で言えば、「学び」だと思います。

謙虚な気持ちと、素直な心と、感謝の気持ちを最低限忘れないでほしいです。

最後は楽しむことを忘れないでほしいと思います。

ー本日はありがとうございました。
(この記事は2023年4月4日にインタビューさせていただいたもの掲載しています。)

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