Arxcs Magazine Vol.081「即戦力になれるかが全て。」

【名前】藤森 颯太
【経歴】青森山田高校→明治大学
【実績】U-18日本代表候補

高校時代について

-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

初めは高校卒業と同時にプロを目指していましたが、コロナ禍ということもあり、クラブチームへの練習参加ができませんでした。

参加できないという中で、周りでは大学が決まり始め、ある程度プロが確定している人が出てきました。

プレミアリーグの後半戦が始まり、選手権が近づいてきている中で、進路が決まっていないということに焦りを感じていました。

その中で、プロに1番早く到達するためにはどのルートがあるのかを考えました。

そこで大学進学をしてから、プロになる事を決め、その中でもプロに直結しそうなのが明治大学だと思ったので明治大学に進学しました。

-明治大学以外に候補はありましたか?

強豪に行きたいとかではなく、大学サッカーというレベルを経験してからプロに行った方が良いと考えていました。

その中で、先輩が行っている東海大学や、自分の中で良い印象がある法政大学は、候補にありました。

その3つを自分の中で考えた結果、明治大学に行こうと決めました。

本人提供

大学サッカーについて

ー入学してからのギャップはありましたか?

サッカーの面では、明治は強いチームで優勝が当たり前というイメージがありました。

それは青森山田と似ていて、世間一般の目にはそういうイメージがあると思います。

でも、入ってみて、試合をしてみたら、どっちが勝つかわからないような、レベルもそんなに差がないと感じました。

でも、なんで勝てるのかと聞かれたら、日々の積み重ねや私生活の部分がサッカーの勝敗を分ける部分だなと、大学に入って感じました。

私生活の面では、上下関係が厳しいのかなと思っていました。

やはり、最初のほうは上下関係は厳しくて、窮屈なことも少なからずありました。

それでも、同期を中心にコミュニケーションを取り、サッカーを通じて先輩ともコミュニケーションを取っていきました。

そのおかげで、上下関係はありますが、生活はしやすくなったと感じます。

-入部して成長を感じたことを教えてください。

小中高と基本試合には出ていて、スタメンが当たり前でした。そこにプライドもありました。

でも、大学に入ってその考えが覆されて、なかなか試合に出れない時期だったり、サブからのスタートの時がありました。

高校までの自分だったら、「なんで?」という疑問が出てきてしまっていました。

でも、大学に入ってそういう経験をして、素直に受け止めるところが身についたかなと思います。

これが自分の現在地だと再確認することができるようになったと思います。

あとは、自分がサブだろうが、メンバー外で応援する立場に回っても、自分が試合に出てる出てない関係なく、チームが勝ったときに素直に喜べるようになったところだと思います。

素直に喜べはしますが、良い意味で、自分が試合に出て活躍したいという思いはあります。

-チームとして何か役職を担っていますか?

荷物係というのをやっています。

試合の時や遠征に向かうときに、アップで必要な荷物や、ケアの道具などを事前にまとめて、運んだりします。

-荷物係を通して、何か学んだことはありますか?

今までだったらこんなことしなくてもいいだろうとか、当たり前だと思っていた生活は裏で必ず誰かが動いてくれていたんだなと感じることができるようになりました。

今こういう経験ができなかったら、試合行くにしてもただ行くだけで、荷物などもやってくれるのが当たり前という考えで人間としての成長がなかったと思います。

なので、この役割を担って、当たり前じゃないんだなということと、感謝の気持ちを再確認することができました。

-大学サッカーの良さ、魅力について教えてください。

高校からプロに行くのと、大学からプロに行くのでは差があると感じます。

高校からプロに行くときに、サッカー選手として本当に試合に出れるのかというところが問われると思います。

そこで、高校レベルで即戦力で戦えるのかというのは本当にごくわずかだと思います。

自分の同期で言ったら、松木玖生は試合に出ていますが、それ以外の人はめちゃくちゃ活躍している人は少ないです。

そう考えたときに、大学からプロに行くことで即戦力として使われることが多いのです。

なので、プロに行くための鍛錬期であって、プロに行くための本当の近道なのかなと思います。

本人提供

これからについて

-今後のキャリアについて教えてください。

今年は勝負の年だと思っているので、近い目標としては、全試合メンバー入りであわよくば試合に絡んでいきたいと思っています。

それに伴って、選抜活動や世代別代表も視野に入れながら、2年目は取り組んでいきたいと思います。

将来的には、大学卒業してプロになるということをやっていきたいです。

行くクラブによっては、本当に人生の分かれ道になると思います。

J1のクラブに行くのが1番ですけど、どのクラブに内定しても、置かれた立場で謙虚に努力して頑張っていつかはJ1に上がりたいと思っています。

-最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

大学では社会に出るにつれて必要なものを学びますし、サッカーでもプロへの近道になる時間が得られる場所だと思います。

なので、大学進学を目標にしている人は大学もそうだし、部活動なども経験してほしいと思います。

今大学で部活動をしている人へは、可能性があることを伝えたいです。

誰がどう突き抜けるかわからないですし、誰にでも可能性やチャンスが広がっていると思います。

やはり、諦めたらそこで終わりだと思っています。

なので、諦めずに、常に上を目指してお互いが切磋琢磨していければいいなと思います。

ー本日はありがとうございました。
(この記事は2022年1月27日にインタビューさせていただいたもの掲載しています。)

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